人間は「欲望」を持つ生き物だ。これは誰もが認める事実で、この欲望は三大欲求として広く認識されている。
まず、「睡眠欲」。これは非常に自然な欲望で、私たちは睡眠なしでは生きていけない。
次に、「食欲」。こちらも我々が生きていくために必要不可欠なもので、食事を摂らないと生きてはいけない。
そして最後に、「性欲」。これは人類が存続するために必要な欲望で、これが無ければ我々の子孫は生まれない。人間としての存在が危ぶまれる可能性すらある。
これらの欲望は、我々のDNAに深く刻まれていると言っても過言ではない。
しかし、歳を取るとこれらの欲望も変化する。食欲を例にとると、子供の頃に焼き肉食べ放題が楽園だった私だけど、年を重ねるとそこまで食べられなくなる。80歳になっても、「わーい！今日は焼き肉食べ放題だ！」という状況はあまり想像できない。
また、睡眠欲も歳を重ねると変わる。若い頃は無理をして徹夜で仕事ができたけど、年を取るとそんなことは滅多にない。むしろ、自然に眠りに落ちる。この変化は、若い頃の私が睡眠時間をコントロールしていたからこそ睡眠欲が強く感じられたのかもしれない。
性欲については、男性と女性で違いがあるかもしれないが、90歳で毎日活力溢れるおじいちゃんはあまりいないと思う。
歳を取って私が感じることは、時間の感覚が変わることだ。私も今年で58歳を迎える。20歳の頃は自分が58歳になることを想像することなんてできなかったけど、時間の流れは早い。そして、歳を重ねると一日が長く感じるようになる。もちろん、それは朝早く起きるようになったからかもしれない（笑）
そして、若い頃の活気は、少し減ってきたように感じる。
若い頃は、何事も全力で取り組んで、生活の焦点が明確だった。しかし、年を取るとその焦点は徐々にぼやけてくる。
これをヤバいと感じるか、または年を取ることによる自然な過程と受け入れるかは、人それぞれだ。ただし、僕自身は、できるだけ生活の焦点をぼやけさせたくない。
だからこれからも、新たな経験をし、生活を豊かにするために様々なことに挑戦し続けるつもりだ。
無意味なことに時間を費やすことは避けたい。最終的には、どれだけ明確で濃密な人生を送れたかが重要だ。
色々なことを考えて、色々なことを試してみる。生きている間、できるだけ明確な「人生の写真」を描きたい。もちろん、それが生きている意味そのものかもしれない。
この歳になったからこそ思うことである！
