18年近くもの間、浮き沈みの激しいネット業界をいろんな形でウォッチしてきた僕は、数えきれないほどの人々が業界に出入りするのを見てきた。その中にはかつて名声を手にしていた人も含まれていたが、今では何をしているのかさえ分からない。そして結局、彼らは情報を発信しなくなる。
かつてブレブレだった僕も、今こうして個人事業主として曲がりなりにも生きて行けているのは自分の過去にある。
過去の僕が感じたフラストレーションが、僕の行動の燃料になっているんです。誰に何を言われても、例えば「1兆円あげるから」と誘われても、もう二度と僕の人生を組織のために使うつもりはない。なぜそこまで思えるのか？それは、過去に蓄積したフラストレーションが膨大な量に達しているからです。
僕は想像します。今、会社で働いている人の中にも、自分の会社に何かしら不満を抱えている人がいるだろう。もちろん、全く不満がない人、人間関係も最高で給料も良い人もいるだろう。そのような状況ならば、その会社で働き続ければ良い。
しかし、現実はそうでないことが多い。だから、人は転職を考えたり、副業を考えたりする。それらの行動の背後には不満や不安がある。そして、その不満や不安が大きければ大きいほど、行動に移す原動力も強くなる。
つまり、ネガティブなエネルギーをポジティブなエネルギーに変換できれば、そのエネルギーは核レベルに達するのだ。これは僕の見解だけど、ネガティブなエネルギーの方が人の行動を促す力があると思う。
以前、どこかで聞いたことがある。夢や目標、やりたいことを書き出すのではなく、「絶対にやりたくないこと」を書き出すんだって。それを目に見える場所に貼っておく。僕もそれをやっている。それが僕のモチベーションの源泉かもしれない。
「もう絶対にやりたくないからこそ、ネットでの成功を目指すんだ」、そういう気持ちになる。
いずれにせよ、僕が進み続ける動力の核は過去のフラストレーションだ。そのフラストレーションは過去のものであったとしても、現在も湧き出る源泉となっているんだ。僕の中には常にブラックな☆ヒデおじちゃんがいる！
