お金のブロックを外せ!

節約・倹約・貯金・清貧の思想が大好きな日本人ですから、大なり小なりみんな「お金のブロック」があると思います。
僕も類にもれずガッチガチにお金のブロックがありました。

今はだいぶ小さくはなっていると思います。
でも、体内に潜む細菌のようにチョッと免疫力が落ちると暴れだすのかもしれませんが・・。

僕は小さい頃、父が病気を患って入退院を繰り返していたので母の実家に預けられていました。
ばぁさんは、明治生まれで火の国熊本の女でした。「男は『せごたいしょ』んごつならなんと!」(翻訳)「男は西郷大将の様になりなさい!」が口癖でした。
「男がペラペラしゃべるな!」「男が泣くな!」「男が銭の話はするな!」「銭の話は汚か!」基本的には優しいばぁさんでしたが、私はアファメーションの様にこれらの言葉を刷り込まれて育ったのです!

ばぁさんは、島田洋七の「佐賀のがばいばぁちゃん」にも劣らない人でした。
『アイスクリーム』は『アイスクリン』でしたしね。

ある日ある時、ばぁさんがお好み焼き作ってくれたのはいいんですがソースが無くて『ばぁちゃん、ソースが無かよ!」と言うと、「作れ!醤油に酢を混ぜたらよか!」ですからね。
「それ酢醤油やん!」と突っ込むと「それは酢に醤油ば入れとると。醤油に酢を入れたらショーシュばぁさんは「さしすせそ」が発音できなくて「しゃししゅしぇしょ」になるんです。
つまり「ソースはショーシュ」ばぁさんはどうも本当にそう思ってたみたいで・・・。
チヂミみたいなお好み焼きでしたね・・・おまけにキュウリがはいってるしww

かなり横道に反れましたが、僕は本当にお金の話をするのが嫌いでした。
ばぁさんの有難い教えが心に根を張っていたのです。

高卒で商社に就職して以来「仕事」としては当然ながらお金の話はするんですけど、僕は数年前に会社を辞めるまで3社勤めてきましたが、一度たりとも「給料」の交渉をしたことがありません。
給料の額=他人が見た僕の価値だと思っていたのです。だから昇給に関して一度も口を出したことはありません。

いえいえ、それが美徳だと言ってるわけではないのです。
それが僕の中にある「お金のブロック」だったのです。
幸いにそんなに酷い額の給料ではなかったことも一つありますが、僕に価値を感じているなら必ず額に反映されるだろう・・・と、思って・・いやいや、思おうとしていたのかもしれません。

僕も欲の皮が突っ張った人間です。
でも心のどこかで「男が銭の話はするな!汚か」ばぁさんの言葉が響いてたのかもしれません。
最後の会社では、50歳を過ぎるなり「50歳を超えたら昇給ストップします。その代わり頑張ってくれればその分ボーナスに反映します」なんて社長の有難いお言葉を頂きましたけどね。
業績も悪かったし、何も言えなかったですね。

事程左様に「お金のブロック」が僕にはあったのです。
現在個人事業主やってますので「お金のブロック」はかなり無くなった様には感じます。
しかし、免疫力が落ちる=気が弱くなった時に出てくる可能性もあります。いかんせん体内に潜む細菌の如きものですから。

だからこそ、定期的にワクチンを摂取し常にお金のブロックを外さなければならないのです!
少なくともビジネスをする者にとって「お金のブロック」は百害あって一利なし。
僕は専用のワクチンを持っています。

おすすめの記事一覧